坂本光司 of ベストセラーズゲストアーカイブ

坂本光司氏 インタビュー


日本でいちばん大切にしたい会社、日本でいちばん大切にしたい会社2


■ インタビューを聞く (2010.2収録)   ■ パーソナリティ:山口佐貴子



【著 書】  日本でいちばん大切にしたい会社
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【著 者】 坂本光司 (著)

【出版社】 あさ出版

【価 格】 ¥ 1,470

【書籍の内容】

◆『日本でいちばん大切にしたい会社』

【担当編集者のコメント】
私が著者である坂本先生と出会ったのは、経営者やビジネスマン、金融関係の方たちが500人ほど参加する、ある講演会でのことでした。
坂本先生は講演を始める前に、「10分だけ、最近強く心に感じたこと」として、神奈川県川崎市の日本理化学工業という会社の話をされました。
その会社が50年前に、社員みんなの願いで身障者の女の子2名を採用したこと、以来ずっと身障者の方々を雇用し続け、今では全社員に占めるその比率が70%にも達していることなどを話してくださいました。そのうえで、訪問した際にお茶を入れてくれた高齢の女性が、50年前に初めて採用した身障者の女の子であることを聞き、不覚にも涙がこぼれた、等のお話でした。
その際に坂本先生が結びのことばとして話されたのが、「私はこの会社こそ、日本でいちばん大切にしたい会社だと思っています」というものでした。こうした会社は、他にもあります。限りなく辺鄙な地域にありながら、日本全国から入社希望者やお客様が集まってくる会社。「会社の目的は社員を幸福にすること」という理念を掲げて、48年間も増収増益を続けている会社等々。これらの会社の社員の方々はみな生き生きとして喜びにあふれ、しかも継続して収益を上げています。ゴマカシ、偽装、競争本位とは180度異なる企業の世界がここにはあり、しかもそれはすべての会社にとって、実現することが可能な世界なのです。
本書には、胸を打つ5つの会社のストーリーが収録されています。担当編集者として、経営者はもちろんのこと、すべての働く方々に読んでいただきたい書籍です。

【著者のコメント】
本書の第1部で、私は「会社経営とは『5人に対する使命と責任』を果たすための活動」であるとして、経営の目的を以下の5つに定めています。
1 社員とその家族を幸せにする
2 外注先・下請企業の社員を幸せにする
3 顧客を幸せにする
4 地域社会を幸せに、活性化させる
5 株主を幸せにする
多くの経営書では、会社は株主のものである、と書いています。また、「会社は誰のものか」という議論では「株主のもの」という考えが支配的で、経営の目的も「顧客満足」とか「株主価値の最大化」などということが当然のようにいわれます。
しかし、私は、会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、と思います。社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。だから株主の幸せは目的ではなく結果である――これが私の考えです。
第2部で、この点を実証する「日本でいちばん大切にしたい会社」を紹介します。
本書を通して、働くことの意味、会社という存在の意味を、考えていただければ幸いです。

【著 書】  日本でいちばん大切にしたい会社2
       (amazonへリンク)

【著 者】坂本光司 (著)

【出版社】あさ出版

【価 格】¥ 1,470

【書籍の内容】

◆『日本でいちばん大切にしたい会社2』

【担当編集者のコメント】
33万部を超えるベストセラー、『日本でいちばん大切にしたい会社』出版後、数多くの読者の方から感動のメールやお手紙をいただくとともに、第2弾の出版を待ち望む声をたくさんいただきました。
そうした皆さんの声に応えるために、著者である坂本先生とお打ち合わせをし、準備に入りましたが、坂本先生の多忙さはまさに想像を絶するほどでした。
それも当然です。もともと大学教授としての日々のお仕事に加え、多様な役職に就いておられるため公務も多く、ただでさえ忙しい毎日を送っていた先生です。それが、『日本でいちばん大切にしたい会社』出版後はセミナーや講演の依頼が引きも切らず、お身体が心配になるほどで、原稿を執筆するまとまった時間をとることはほとんど不可能な状態でした。
このなか、無理を押して、昨年11月にようやく脱稿してくださいました。前作から2年後、予定の1年遅れの出版となりました。
第2弾も、前作に増して示唆深い内容が多く含まれていると思います。仕事というものを、会社というものを考える際の指標にしてくださればと切に思います。

【著者のコメント】
前作『日本でいちばん大切にしたい会社』が発売されて以後、私は大変な数のメールや手紙、あるいは電話をいただきました。しかもその方々は経営者、一般社員や学生、主婦、そしてリタイアした中高年齢者など、多岐にわたる層でした。
とりわけ一般社員や学生、主婦、そしてリタイアした中高年齢者の方々からのメールや手紙の多くは、無視できない叫びのようなものでした。
その内容を読ませていただくたび、「この国は捨てたものではない。経営者をはじめとしたリーダーさえしっかりしていれば、必ず再生できる」とつくづく思い知らされました。こんなにも一生懸命生きている人々、生きようとする人々がいるのかと思わずにはいられませんでした。
学者の一人として、こうした人々の叫びに真摯に応えるためには、『日本でいちばん大切にしたい会社』を書き続けるしかない。このことが、前著に続く本書を書いた最大の理由です。本書が経営者やリーダーだけでなく、今を生きるすべての人々の、仕事への取り組み姿勢、心のもち方、生き方に何らかの示唆を与えることができるなら、望外の喜びです。
(出版社サイトより)


【プロフィール】

法政大学大学院政策創造研究科教授・同経営大学院(MBAコース)兼担教授及び法政大学大学院静岡サテ
ライトキャンパス長
1947年 静岡県生まれ。
1970年 法政大学経営学部卒。
静岡文化芸術大学文化政策学部・同大学院教授等を経て、法政大学大学院政策創造研究科教授・同経営
大学院(MBAコース)兼担教授。
ほかに、関東経済産業局中小企業経営のあるべき姿に関する調査委員長等、国・県・市町村の公務も多数
務める。
専門は、中小企業経営論、地域経済論、地域産業論。
【主な著作】
『日本でいちばん大切にしたい会社2』(あさ出版、2010年)
『なぜこの会社はモチベーションが高いのか~働く皆が幸せな会社~』(商業界、2009年)
『ケーススタディ この商店街に学べ』(同友館、2009年)
『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版、2008年)
『中国義烏ビジネス事情』編著(同友館、2008年)
『私の心に響いたサービス』(同友館、2007年)
『消費の県民性を探る―47都道府県で売れる商品・売れない商品』編著(同友館、2007年)
『選ばれる大企業、捨てられる大企業』(同友館、2007年)
『キーワードで読む経営学―経営者・起業家のための経営理論と実務―』編著(同友館、2007年)
『未来市場完全攻略ガイド―高齢社会で売れる商品・売れない商品―』編著(株式会社ルーパス、2006年)
『地域産業発達史―歴史に学ぶ新産業起こし―』共著(同友館、2005年)
『この会社はなぜ快進撃が続くのか』(かんき出版、2004年)
『超優良企業の経営戦略』共著(同友館、2003年)
『データでみる地域経済入門』共著(ミネルヴァ書房、2003年)
『リピーターを呼ぶ感動サービス』編著(同友館、2002年)
『現代企業の成長戦略』編著(同友館、2001年)
『ベンチャー創業学』編著(同友館、2000年)
『円高、国際化と地域産業』(静岡新聞社、1987年)*中小企業研究奨励賞本賞受賞

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